予告とタイトルの勝手なイメージで甘いベタベタな暗い恋の話なのかと思ってました。
ベタはベタでしたけど、恋のお話ではなく思ったよりさわやかな映画でした。
時代を超えた3つのオムニバスファンタジー。
1話目の死神さんの「判定」が3話目までリンクしていきます。
なんとなく死神「さん」という印象だった金城武さん。
棒読みな雰囲気はわざとかな。
でも俗世間から離れた変わった人柄?がよく出ていて、とっても魅力的でした。
「ミュージック」を愛する死神さんは、日本語のたとえが分からないみたいで、素直な勘違いと質問でみんなをクスリと笑わせていました。
そんな死神さんがいつも連れている黒い犬は、音も出さずクールに字幕でいろんなことを説明してくれます。
音の使い方が印象的な映画でした。
雨音と音楽。そして音のない沈黙の間。
映画の途中では死神さんがその時代のいろんな「ミュージック」をご機嫌に聴いてます。
でも肝心の一恵の歌は聴けそうでなかなか聴けません。
個人的には2話目のお話が好きでした。
パーティのシーンが印象的。
こんな場面に不似合いな明るい音楽と鮮やかな映像。
死神さんが何度も真顔で問いかけた「信じていないのか?」という言葉が頭に浮かびます。
伏線はあったので、結果は予測できるんだけど。
みんなが笑ってるシーンで、私は泣きそうになりました。
この構成はなかなか素敵だと思います。
そして死神さんの「判定」はその基準がとても素敵だと感じました。
3話目の最後に死神さんが実際に目にした景色。
「特別なことじゃないけど、大事なこと」
その鮮やかな色と眩しい風景を「綺麗だ」と感じた死神さんは、「たとえ」を理解したと思っていいんでしょうかね?
舞台あいさつで監督が言ってた「エンドロールまで聴いてください」を実行しました。
小西真奈美さんの違う才能にびっくりです。
ゆっくりのんびり観ることができました。
通りすがりにちょっとだけ立ち止まって、誰かの人生を垣間見た印象。
自分の人生も誰かの人生とつながってるのかもしれない、そんな感想を持ちました。
強烈な感動が残ったり、登場人物の誰かに共感するということがなかったので、
ずっと心に残る映画にはならないかなあという気もしますが。
「死神」視点で製作された映画としては成功なのかもしれません。
個人的には好きな雰囲気の映画でした。
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